娯楽の基本書

東京大学大学院法学政治学研究科在学中。司法試験、予備試験、ロー入試攻略サイト(途上)。

2020-07-02から1日間の記事一覧

事例演習刑事訴訟法 設問15

1.本件では、住居侵入罪・窃盗罪の共同正犯(刑法60条、130条前段、235条)についての訴因が掲げられた状態で、その幇助(同62条1項)の事実を認定できるか。訴因変更(刑事訴訟法(以下略)312条1項)がいつ必要になるかが問題となる。 (…

事例演習刑事訴訟法 設問14

第1.設問1 1.本件訴因は特定されているか(刑事訴訟法(以下略)256条3項参照)。 (1)訴因の機能は、裁判所に対して審判対象を画定し、その範囲でのみ被告人に対して防御範囲を明示する点にある。そうすると、訴因が特定されているといえるには…

事例演習刑事訴訟法 設問12

1.まず、「被疑者」乙は、「弁護人」甲と接見できる(刑事訴訟法(以下略)39条1項)。 2.もっとも、Pによる本件接見指定は「公訴の提起前」であるとしても、「捜査のため必要があるとき」という要件を満たすか(同条3項本文)。 (1)同本文の趣旨…

事例演習刑事訴訟法 設問11

第1.おとり捜査への該当性 1.おとり捜査とは、捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が、その身分や意図を相手方に秘して犯罪を実行するように働き掛け、相手方がこれに応じて犯罪の実行に出たところで現行犯逮捕等により検挙する捜査手法をいう。 2…