娯楽の基本書

東京大学大学院法学政治学研究科在学中。司法試験、予備試験、ロー入試攻略サイト(途上)。

2020-06-09から1日間の記事一覧

慶応2016民法

1.EのCに対する所有権に基づく返還請求権としての本件越境部分の明渡請求権は認められるか。請求原因は、①E所有、②C占有である。本件では、Eは本件越境部分を含むβ土地の所有者であるBからβ土地を買い取っており、β土地の所有権を取得している(555条、…

慶応2016民訴

第1.設問1 1.本件では、Xは当初入院治療費100万円を請求していたのに対して、裁判所はそれを超えて150万円であると認定して判決をしているため、「申し立てていない事項」(民事訴訟法246条)について判決がされたといえないか。本件ではXは慰…

慶応2016商法

第1.問1 1.本件貸付は「取締役」Yと甲社の直接取引(会社法356条1項2号)であり、「取締役会設置会社」(2条7号)である甲社では取締役会に「重要な事実を開示」したうえで「承認」を受ける必要があったのではないか(365条1項、356条1…

慶応2016憲法

第1.①について 1.パターン1、3はそれぞれ男女間の平等原則(憲法(以下略)14条1項)に反し、違憲とならないか。 (1)すべての者を機械的・均質的に扱うのはかえって不合理な結果が生じることから、「平等」とは、等しい者は等しく、等しくない者…

慶応2016刑法

1.甲の罪責 甲がVをH病院からAに連れてこさせ、再び入院させることなく死亡させた行為について、殺人罪(199条)が成立しないか。 (1)本件では、甲は入院させず「人」であるVを放置するという不作為によって「殺」したといえるか。不真正不作為犯の…