娯楽の基本書

東京大学大学院法学政治学研究科在学中。司法試験、予備試験、ロー入試攻略サイト(途上)。

2020-06-10から1日間の記事一覧

慶応2017民法

第1.問1 1.XのY及びZに対する賃料支払請求権が認められるためには、Xの抵当権の物上代位(民法(以下略)372条、304条1項本文)がAのY・Zに対する賃料債権上に認められる必要がある。 2.まず、賃料が「賃貸…によって債務者が受けるべき金銭」…

慶応2017民訴

第1、設問1 1.立退料150万円の支払いと引き換えに建物を明け渡せとの判決は、「当事者が申し立てていない事項」(246条)であり、許されないのではないか。 (1)同条の趣旨は、訴訟物の特定について当事者が自由に決定できるという処分権主義の…

慶応2017商法

第1.問1 1.Y社は「公開会社」(会社法2条5号)でない会社であるため、Y社株式は全て「譲渡制限株式」(2条17号)である。よって、Y社では株式譲渡自由の原則(127条)が修正され、Y社株主であるAがCに対してY社株式60株を譲渡する際には、「…

慶応2017憲法

1.設問1について 私は、条例4条、8条はXのような登山者の「幸福追求」(憲法(以下略)13条後段)を侵害するものであり、違憲であると主張する。 (1)同後段は国民の「幸福追求」権が保障されている。確かに同後段は個人の人格的生存に不可欠な権利…

慶応2017刑法

1.甲がAの後頭部をワインボトルで殴った行為について、傷害致死罪(205条)が成立しないか。 (1)「傷害」とは、人の生理機能を侵害することをいう。 本件では、甲は上記行為でBの頭蓋骨を骨折させており、Bの生理機能を侵害しているため、「傷害」と…

慶応2017刑訴

第1.設問1 1.刑事訴訟法(以下略)212条1項について (1)同項では、「現に罪を行」う者又は「現に罪を行い終わつた者」が要件とされている。もっとも、後者はいかに解釈すべきか。 被疑者を逮捕する際は、事前の司法審査によって不当な人権侵害を…