娯楽の基本書

東京大学大学院法学政治学研究科在学中。司法試験、予備試験、ロー入試攻略サイト(途上)。

2020-06-11から1日間の記事一覧

慶応2018民法

第1.設問1 1.Yは「二人が互いに…債務を負担する」(民法(以下略)505条1項本文)といえることを主張すべく、YのXに対する200万円の貸し付けが有効であることを主張する。本件では、本件貸付時にAはXの同意を得ていないのに、Yに貸し付けを申し…

慶応2018民訴

第1.設問1 1.前提として、500万円を請求する訴訟(以下、前訴)と300万円を請求する訴訟(以下、後訴)の訴訟物は、未払い賃料の一部である旨を訴状に記したことによって分断されないか。 (1)訴訟物の問題は処分権主義の問題である。処分権主…

慶応2018商法

第1.設問1 1.Yの甲社に対する会社法423条1項に基づく損害賠償請求権は認められるか。①「役員等」、②「任務」懈怠、③帰責事由(428条1項参照)、④損害、⑤②④の因果関係が要件となる。 (1)Yは甲社の代表取締役であり、「役員等」である(①)。 …

慶応2018憲法

第1.設問1 1.Xらは住民訴訟(地方自治法242条の2第1項4号)の中で、A市が葬儀会場としてA市公民館を無料で使用させ、教育委員会に対して補助金100万円を支出することはA市という「機関」(憲法(以下略)20条3項)の「宗教的活動」にあたり…

慶応2018刑法

第1.設問1 1.ZがAから名刺入れをすり取った行為について、窃盗罪(刑法235条)が成立しないか。 (1)名刺入れはAという「他人の物」である。 (2)「窃取」とは、占有者の意思に反して、財物を自己または第三者の占有に移すことを言う。本件では…

慶応2018刑訴

第1.問題1 1.(1)について 本件では、検察官は「十日以内に公訴を提起」(208条1項)しており、被疑者勾留が被告人勾留に切り替わる(同項反対解釈、60条2項前段)。 2.(2)について 207条1項本文の「前三条の規定による」という文言…